牡丹の花は奥が深い
牡丹は日本の文化と密接な関係がある花ですが、原産国は中国です。
しかも、1929年までは、中国の国花でもありました。
牡丹は薬用に使われ、根の部分は漢方薬に使用されていて、ベオノールと言う成分が、消炎・鎮痛・止血に効果があります。
戦前は種からの栽培しか出来ませんでしたので、庶民からするとまさしく「高嶺の花」でした。
戦後には接ぎ木が考えられ、一般にも広がりました。
開花する時期によって「春牡丹」「寒牡丹」「冬牡丹」の品種があります。
牡丹の美しさは日本の文化歴史で見ることができます。
昔のたくさんの文人墨客が、牡丹を愛し絵画に残しているところからも分かります。
日本の家紋の一つで、「牡丹紋」として、その花や葉を図案化して使われています。
牡丹は名所として有名な場所がたくさんあるところから、特別な花として珍重されています。
面白いところでは食べ物にも牡丹をもじっているようです。
春の彼岸にお供えする「牡丹餅(ぼたもち)」は、牡丹が春に咲く事から名前の由来が来ています。
ですから、秋の彼岸には「おはぎ」と言う言葉にかわります。
また「獅子に牡丹」「牡丹に唐獅子」という言葉があり、これは組み合わせが良いとされて使われます。
過去をさかのぼってみても、様々な人から愛されてきたことがわかります。
園芸をされる方は、このように美しい牡丹を自分で栽培したいときっと思われることでしょう。
その時は、種から育てると開花まで時間がかかるので、苗から育てるのが一般的なようです。
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